家の中の片付けのコツ(コレクション編)

家の中の片付けのコツ(コレクション編)

コレクションがあれば専門店に査定してもらう

コレクションはその収集家の価値基準で集められたものであり、どんなものでも本人にとっては大切な収集物です。

全く価値が無いものばかりの場合もありますが、時には美術品や骨とう品として価値を持つものも出てきます。

重要なのは、本人以外の人間が勝手に価値を付けて判断しない事ですね。

どんな品物であっても一応専門家に査定してもらう事を心がけましょう。

業者に一括売約より、分類して専門店に査定してもらうべき

コレクションは弊社エコタス福岡も含めて、リサイクル業者・遺品整理業者が一括で引き取るケースもあります。

ですが専門店に査定してもらった方が、より高値になる場合があります。


次は私たちの番と考える

コレクションは本当に人それぞれで、その趣味嗜好も多岐にわたってきます。

全て統一された「一ジャンル」のコレクションであればシンプルですが、大体は種類豊富な複数ジャンルのものを収集しているケースが多いですね。

処分する前に大切なのは、コレクションを種類別に分類してしまう事だといえます。

手間のかかる作業ですが、収集者本人も手間を掛けて集めたと思えば、次は「私たちの番」と思う事もできるのではないでしょうか。


コレクション自体に一喜一憂しない

遺品整理中に故人の意外なコレクション(趣味)が発覚してしまい、片づけている身内ですら「知らなかった」とショックを受ける場合もあります。

ですがそれが事実な訳ですから、どんなものでも「思い入れのあるもの」として大切に扱っていくべきです。

内容自体に一喜一憂せず、淡々と分類・処分をしていく事を心がけましょう。

コレクションの種類

コレクションの種類ごとに専門店が違いますので、おおよそ下のカテゴリに基づいて分類してみましょう。

その上でそれぞれの専門店に問い合わせてみましょう。

骨とう品・美術品


・仏像
・彫刻品
・西洋陶磁器
・金銀工芸品
・銅器
・掛け軸
・仏画
・日本画
・洋画
・版画
・中国美術品

・リトグラフ
・屏風
・茶道具
・茶器
・甲冑
・鎧兜
・刀剣
・鉄瓶
・印籠
・麻雀牌

・碁盤
・碁石
・尺八
・琴
・三味線
・書道道具
・印材
・市松人形
・古陶磁器
・ブロンズ像
・象牙製品
・珊瑚の置物

古い玩具


・フィギュア
・ブリキ
・ミニカー
・企業キャラクター
・プラモデル
・お菓子のおまけ

作家の品


・彫刻
・茶道具
・工芸
・日本画
・洋画
・中国画

ガラス工芸


・マイセン
・バカラ
・時代ガラス
・古いガラス製品
・切子
・食器
・花瓶
・電気の笠
・ランプシェード

紙のもの


・切手
・パンフレット
・古葉書
・古銭
・ポスター
・地図など

その


・楽器
・工具
・レコード
・ブランド時計
・懐中時計
・大工道具
・釣り具
・洋酒


コレクションとの向き合い方

後悔なくコレクション情報を整理できる様に

コレクションは収集者本人以外の身内が見ても、なかなかその価値はわからないものです。

本人が長い年月をかけて収集し大切にしていたものを、「価値の分からない他人」が売却する訳です。

一つ一つよく調べずに処理してしまう可能性もある訳で、ふつう心苦しいものですよね。

「あれは捨てちゃったけど、実は価値があったのかも」と後悔が残るケースや、そこまでなくても身内であれば、捨てた事に対して多少心苦しい感情が残ったりします。

後からその様な思いをしないためにも、まずは大まかに分類し、納得のいく形でコレクションに対する情報を整理するべきです。


オークションも活用する

誰が見ても「これはただのゴミ」と思われるものでも、「特定の人」にとっては価値があるという話もよく聞きます。

絵画や掛け軸、または切手やコインなど、見た目からもある程度価値を想像できそうな品に関しては、たしかにそのジャンルの専門家に問い合わせてみるべきでしょう。

ですが、ほとんど価値が無いと誰が見ても判断できるものに関しても、「それが好きな人」というのが必ずいます。

その人とマッチングさせるのに「オークションに出品」は最適ではないでしょうか。

オークションで出品する背景・経緯などを公開できる様であれば、積極的にしてみて良いと思います。

「それだけの思い入れの品」としての評価が上がれば、購入者の意欲を搔き立てるかも知れません。

収集者本人の場合

コレクションを集めた本人であれば、その価値や査定先の専門店などをよく知っている事でしょう。

少なくとも他の家族よりは一番詳しい存在です。

自分でこれらの収集物に対してアクションを起こさないのであれば、せめてそれぞれの価値や優劣がわかるようにしておくと家族に理解されやすいと思います。

査定や売却先の情報を残しておくとなお良いですね。

残された家族のためにも、整理や分類は常日頃からしておく事が、収集家の義務といえるかも知れません。

コレクション査定・売却時の注意

最後にいくつか査定や売却時に注意するポイントを紹介しておきます。

1.相続間のトラブル

収集していたコレクションの内、特定の品が相続財産に含まれるとみなされる場合があります。

対象の品物を勝手に処分した場合「遺産分割協議前の処分」として揉める可能性があります。

事前に相続人全員で話し合い、同意を得た上で査定・売却を進めるのが望ましいと思います。

2.所有権の問題

故人が誰かから「借りていた物」或いは「委託品」だった事が後からわかる場合があります。

死去の連絡を受けて貸主から連絡があって発覚するケースですね。

勝手に売却するとトラブルの元になりますので、本当にその品の所有権が本人にあったのかどうかを確認する必要があるでしょう。

3.査定額が適正でないリスク

買取業者の中にはまれに知識のない遺族相手に「安く買い叩く」業者も存在します。

もし買い取り業者に売却する場合は、複数の業者間で見積もりを取ることが大切です。

4.タイムラグを作る

先程も説明しましたが、コレクションに思い入れがあった場合、勝手に売ってしまうことが精神的な負担になる遺族もいます。

しばらく時間を置いて、気持ちの整理がついてから取り掛かる方が良い場合もあります。