
不要なものを仕分け・整理したら、その後は当然ながら処分をしなければなりません。
大型のサイズのごみを出すとなると、自家用車での運搬は難しいですよね。
その場合は不用品回収業者を利用しましょう。
不用品回収業者を利用する前に
不用品回収を利用する一番の問題点は、不用品と判定する対象を自分で決める必要がある事です。
つまり必要なもの・必要でないものをあらかじめ分類しておく必要があるという事ですね。
不用品回収業者が来てくれて、必要なものと不要なものを仕分けしてくれる事はありません。
この「仕分け」がどれだけできるかがポイントになると言って良いでしょう。
不用品回収業者へ依頼するメリット
メリット
- 自分の都合に合わせて日程を決められる
- 即日処分が可能
- 買取に強い業者の場合、不用品が現金に変わる可能性もある
デメリット
- 必要・不必要の仕分けを自分でおこなう必要がある
- 回収後の片付けなどは自分でおこなう必要がある
業者ごとの得意分野・特徴
不用品回収業者は、業者によって様々な特徴があります。
- 「トラックに載せ放題」を銘打ってPR展開
- 商品の買い取り・リサイクルに強みを持つことをPR
- 女性スタッフが在籍・対応する事で女性利用者への利用しやすさをPR
などなどです。
対応サービスは同じで似ていても、得意分野においてそれぞれ差別化がされている事がある訳です。
業者の得意分野と自分のニーズをマッチさせる
見積もりをもらう際は複数業者に対して見積依頼をするのは今は常識でありセオリーですよね。
その際、提出してもらった業者の有する「得意分野」と、今回自分が希望するニーズ・要望とをすり合わせる必要があります。
仮に料金が安いからといって安易に依頼してしまい、得意分野でないサービスを依頼して満足な対応をしてもらえなかったら、それはトラブルの元にもなってしまいます。
自分の家の片付けをお願いする訳ですから、お値段ももちろん大切ですが、しっかりと目的が達成できるかどうかに着目して選ぶべできでしょう。
不用品回収業者と利用料金

単品の回収プランよりパック料金がおススメ
不用品の回収業者の中には、家具や家電の種類・単位ごとに回収料金を設定している業者がいます。
ですが基本的にこの料金プランを選択すると、実際の回収時になんだかんだで割高になる場合が多いです。
それよりも、積み放題プランなどを利用した方が費用負担が少なるかも知れません。
定額料金のオプション内容はきちんと事前に確認をしておきましょう。
基本料金の設定の仕方で業者を見る
極端に料金が高い・或いは低い場合は、業者にその理由を尋ねてみるのも一つのコツといえます。
基本料金とオプション
例えば、エアコンの取り外し工事が基本料金にセットで含まれているなら、値段が高い場合があります。
逆に基本料金は安く設定されている業者プランの場合、エアコンの取り外し工事などは全てオプションとなっていて費用は高めに設定されているケースもあります。
基本料金に含まれている業務はそれほど多くは無いので、基本的にオプションが増えると高くなる傾向になります。
値段だけで業者を測らない
この基本料金とオプション料金のプラン説明は重要な項目なので、これらをはっきりと答えない業者は怪しい可能性があるかも知れません。
ですがオプションが多く値段が高いだけで、その業者を即除外しろと言っているのではありません。
その分しっかりとした仕事をしてくれる可能性がある訳ですから、基本・オプションの内容だけで決めるのは早計といえます。
営業が来たら許可証を確認する事
無料で回収するという業者が営業を掛けてくることがあります。
その際は必ず「営業許可証」を確認する様にして下さい。営業許可を持っていない違法業者の可能性を潰すためにも、証書の確認は必要です。
もし許可証を持ってない営業の場合は、毅然とした態度で断りを入れるべできです。
回収してもらう量をできるだけ正確に見積もる
回収業者に依頼をする際は、あらかじめどれくらいの量になるのかを伝えておきましょう。
そうすると業者側が適切な車を手配してくれるはずです。
これも利用者自身で量の目安を測る必要があります。
一人暮らしの小さな部屋の場合
一人暮らし(1ルーム・1LDKなど)の場合なら、軽トラック1台で充分積める可能性がありますよね。
軽トラック1台で、自宅の押し入れや家具・家電数点を粗大ごみが出せるはずです。
家族で済む間取りの家の場合
それに対して大きな一戸建ての家の場合は、大型トラックの手配をお願いした方が良いと思います。
3LDKの間取りの家で4人家族などであれば、軽トラックでは到底載せきる事ができません。
もちろん処分する不用品や家具・家財道具・家電などにもよりますが、場合によってはもっと大きなトラックを要する場合もあります。
不用品回収業者と遺品整理業者との違い

物を整理するという点においては、遺品製業者と不用品回収業者はは確かに同じジャンルになります。
ですが、遺品整理業者と不用品回収業者は明確に利用目的が違います。
不用品回収業者
不用品回収業者は「部屋にあるもので既に使わないもの」を回収するのが仕事です。
回収のプロがスムーズに不用品を回収していくので、すぐに処分できますし、「買い取り」という形で不用品を現金に換える事ができる場合もあります。
大量のゴミや家具、家電をトラックに積んで持ち去る作業が主ですので、仕分けや供養などは行いません。
基本的に機械的に作業を進める傾向にありますね。
一般的に不用品回収の方が遺品整理業者より安価とされています(量と品目によります)。
遺品整理業者
それに対して遺品整理業者は「故人の遺品を丁寧に整理し、必要なものは遺族に渡し、不要なものを適切に処分する」ことが目的です。
書類や貴重品の探索、形見分けの仕分け、仏壇や写真の供養、必要があれば特殊清掃まで行います。
突然の不幸が訪れる訳ですから、当然ものの仕分けなどはできていない訳です。
物を仕分けすること自体が「故人をしのぶ行為」に直結したものになり、重要な仕事になります。
さらに遺品整理業者は、遺族の気持ちに寄り添うような配慮(例:声掛け、丁寧な確認)があり、感情面の配慮が特徴です。
遺品整理は人手や手間、専門知識が必要なため、費用は高めです。
両者の違い
項目 | 不用品回収業者 | 遺品整理業者 |
---|---|---|
目的 | 一般的な不要品・粗大ごみの回収 | 故人の遺品の整理・仕分け・供養 |
対象者 | 引っ越し、断捨離 片付けなど一般家庭 |
遺族・相続人・管理者など |
対応内容 | 回収・分別・搬出・処分 | 整理・形見分け ・供養・相続対応も可 |
感情面への配慮 | 基本的になし | 丁寧な対応や心理的配慮あり |
資格・専門性 | 特に不要 (一般廃棄物・産廃の許可があれば良) |
一般的に「遺品整理士」 など有資格者が在籍 |
依頼するケースの例
状況 | 適した業者 |
---|---|
引越しのゴミ処分 | 不用品回収業者 |
実家の片付け(生前整理) | 不用品回収業者/遺品整理業者 (内容により) |
親族が亡くなった 後の部屋整理 |
遺品整理業者 |
孤独死・事故死など 特殊な現場 |
遺品整理業者 (+特殊清掃) |